生産工程
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~ 一粒のいちごに込められた、自然と匠の技、そして“ご縁” の物語 ~
奈良・高山の山奥、
千年の時を超えて息づく自然と、竹藪に抱かれた神秘の空間。
苺壱笑のいちごは、ここでしか育たない“唯一無二” の存在です。
地中深くから湧き上がる“神秘の湧き水” が、この地のすべてを潤し、
苺壱笑のいちごに、他にはない甘さと生命の力を宿します。
この湧き水こそが、苺壱笑の“味の核” であり、“命の源” なのです。
ただ実を収穫するのではなく、
自然のリズムに寄り添い、時間をかけて「縁を育てる」ように。
その工程一つひとつが、苺壱笑の哲学を物語っています
1. 土づくり(6 月~8 月)
この地の土は、いちごの命の源。
苺壱笑では、自然由来の有機素材を独自にブレンドし、
ふかふかと息づく“生きた土” をつくり上げます。
竹林の落ち葉、米ぬか、木炭、腐葉土、微生物資材などを
最適な比率で調合し、数ヶ月かけて発酵・熟成。
高設ベッドに使用する培土は、このブレンド土をもとに調整され、
いちごの根にとって最も心地よい環境をつくり出しています。
この「いちごのベッド」が完成するまでに、
最低でも60~90 日を費やします。

2. 苗づくりと選定(7 月~9 月)
苺壱笑が栽培するのは、奈良県生まれの最高級品種「古都華」。
香り・甘み・果汁・果肉の美しさすべてを兼ね備えた、特別な苺です。
自社での苗づくりに取り組む一方で、
厳選した優良苗のみを契約先から導入。
朝露に包まれる竹藪の空気が、苗のストレスを和らげ、
静かに生命力を引き出していきます。

3. 定植(9 月中旬~10 月初旬)
日照や風通し、土の水分と温度バランスを見極めながら、
手作業で一株ずつ丁寧に植え付けます。
植える位置、角度、間隔はすべて計算された黄金バランス。
この瞬間が、いちごとの“ご縁のはじまり”。
4. 生育管理(10 月~2 月)
株元の通気、葉かき、誘引、水管理、気温の調整。
まるで我が子を育てるように、いちご一株一株と向き合います。
病害虫への対応も、農薬に頼らず依存せず、環境管理と手作業を基本としています。
光の量、風の流れ、湿度を細かく見ながら、
自然に逆らわない管理を徹底します。
5. 開花と受粉(11 月~1 月)
白い花が咲き始めると、ミツバチや風、小鳥の羽ばたきが
自然な受粉を助けてくれます。
1 輪の花から、1 粒のいちごへ。
命の循環が、ここから静かに始まります。
6. 果実の肥大・糖度形成(12 月~3 月)
日中の光と夜の冷え込み。
自然の寒暖差を活かすことで、糖度が高く香り高い果実へと育ちます。
水やりも、肥料も、すべては果実の“個性” を見ながら調整。
機械任せではない、“五感” による判断がすべての基本です。
7. 収穫(12 月~6 月)
いちごが「いま、一番美しい」と語りかけてくる瞬間。
そのタイミングを見極めて、毎朝、一粒ずつ手摘みで収穫します。
収穫後すぐに冷却し、鮮度と香りをそのまま閉じ込めます。
8. 選果・梱包
目視、香り、手触りで五感を使って厳選。
サイズ・色・艶・熟度を基準に、
「スーパープレミアム」「ギフト用」「加工用」などに分類。
専用パッケージに詰め、
お客様のもとへ、物語ごとお届けします。
9. 加工と循環(通年)
規格外や完熟果実は、ジャム・ドリンク・スイーツ・スキンケアへ展開。
福祉施設との連携で、障がい者の自立支援にも取り組んでいます。
いちごの“命” を最後まで余さず活かし、
人と人のご縁をつなぐ、苺壱笑ならではの循環型農業です。
10. 縁をつなぐその先へ(通年)
いちご定期便、ファーム体験、キッズ参加型サービスなど、
苺壱笑は単なる「農園」ではなく、
** いちごで人を結ぶ“プラットフォーム” ** として進化しています。
世界中の誰かと誰かが、たった一粒のいちごで繋がる。
それが、苺壱笑の願いです。
